2011年3月18日金曜日

記号化、形式化、デザイン

アニメーションは記号だよ、という話をどこかで聞いた。その話はまた別の機会にするとして、アニメーションはそれ故に止まっている人が映っていても、見ている人はその人が人形だとは思わず、生の人間であると認識する。それは作り手がそのキャラクターが生きていると表現しているから。生きている人間の記号をそのキャラクターで表現しているから、とも言える。絵って、そもそもがそういうものだ。

記号化するというのは、現実を観察して得た印象を何か別の形で表現すること。




「記号」とは

社会習慣的な約束によって、一定の内容を表すために用いられる文字•符号•標章などの総称。言語も記号の一つと考えられる。広く交通信号などから、象徴的なものまでを含む。また、文字と区別して特に符号類をいうこともある。




と辞書にある(macの)。

社会習慣的な約束、というのは「みんなの共通認識」ってことだろう。




3DCGが拙いのは、複雑なオペレーションの過程で記号化することを忘れてしまうこと。「現実に見えるままを再現する」と「現実から受ける印象を表現する」とでは大きな違いがある。しっかり記号化して、演出することを意識していかなければ。

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