2010年9月8日水曜日

3DCG制作の効率化でアドレナリンを出す

【気持ちをこめる】
この前デッサンでゴーヤを描いた。
1粒1粒のぼこぼこに存在感を与えるには時間が足りない。

でも質量を持たせるには書き込まなければならない。
時間の無い中、粒を紙に浮き上がらせるために手を動かす。

この状況でたぶん脳みそが切り替わったと思う。言語中枢が麻痺して、手が思考を始めるような感覚。粒のニュアンスを表現するために、頭で分かっている粒の情報を、理解や解釈の過程を通り越して手に反射神経的に伝達している感覚。
頭が手についていかないというか、何手も先が分かるけど手が追いつかないというか。
逆のことを言っているけどたぶん両方が本当。

絵を書いていて、気持ちが入り込むときはアドレナリンが出ている気がする。


3DCGの制作ではこういうことは起こりにくい。まず頭の思考スピードにまったくといっていいほどパソコンの操作がついてこない。だから、手から帰ってくるフィードバックが脳みその処理能力を上回っていかない。かなり効率的な操作方法を開発して、その作業に従事するときはこの限りではないが。

であるから、作業の効率を追求することは、表現者としてはやらなければならないことだと思う。
表現したいニュアンスを出すためには脳を右脳で働かせる必要があるからだ。

その点、実はパソコンは人間の処理能力を大きく超えた作業が可能だ。最近のCPUはマルチタスクが基本であるし、並列処理に関しては人間はパソコンに追いつけない。
要は使い方、といってしまえば一言で終わるが、その使い方が一番難儀なのである。

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